2012/03/27

おなじ月みてますか

27日目

おお、源氏よ
この夜空に輝く月と星を
昼夜逆転の地で
あなたはわたしより先に
見てしまったのね。

ああ、源氏こたえる。
君想ふ 今宵の月夜 眺めつつ 遠い異国で 輝いてると


あら、源氏。
その詩は 前の女が 好きな詩 優しい詩は 足かせの詩

源氏曰く
なに、それはない。
君の気持ちを我詠もう。
時遅れ 同じ夜空を 見て想ふ 恋しき人は やはり我なり

ふふふ、源氏。
この夜空 気づけば朝日 差し込んで 我に返って 冷静になる

それならよい。
源氏突き放して、こうこたえる。
この詩が 最後になれば 君は泣く だが我泣かん それが現実

おお、源氏。
光る星 新たな道へ いざ行けと その呟きが 目を覚まさせる

それならばと、
最後に源氏こたえるなり。

明日もまた 冬の寒さが 戻るなり 温かくして でかけるのだぞ



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