paura's fairy tale ~prologue-
飛行機の中で書きました。 せっかくなので投稿します。
「夢行き飛行機」
悪天候のため視界が悪く飛び立つのに時間を要しましたが、先ほど無事目的地に向け飛び立ちました。
出発地の時刻は2月29日午前8時半。天候は優しい雪、のち冷たい雨。
機内は流れる涙がとまるよう、空気が乾燥しております。
途中、強い風が吹き荒れ、揺れることが予想されますが一時でおさまりますのでご安心ください。
座ってじっと耐えてください。辛くて泣くほどのことではないでしょう。
次第に晴れ、夜になると星空飛行です。
窓を開けてみてください。誰よりも近くで星が見えます。
すごく近くに見えますが、手にとることはできません。
きっと、手にとると星のトゲトゲで怪我をしてしまいます。ご注意ください。
でも悩んでいる暇はありません。星の数には限りがあり、気づけば夜が明けてしまいます。
その後、お食事をご準備させていただきます。
本日のメニューは積極的になれるお肉と人の優しさに気づけるお魚です。
デザートには大人になった気分が味わえるビターチョコを添えて。少し苦く、辛く、美味しくないかもしれません。
でも、そのうちに甘いチョコが食べられなくなります。
それは、あなたが大人になった証です。
体調不良の場合は遠慮なくボタンを押してお呼びつけください。
きついのか、苦しいのか、悲しいのかは言葉にして伝えてもらわないとわかりません。
しかし、本音は隠し通してくださっても結構です。
甘酸っぱい秘密は機内持ち込み可能ですから。
それでは到着までごゆっくりおくつろきください。
途中で降りることはできません。
到着時刻は不確定ですが、おそらく希望の未来です。
降り立ったら足がむくんでいることでしょう。
それは、しっかり歩いていけるように若干太くなる症状です。
さあ、荷物をとって外へ出てください。
飛行場を出ればそこは、あなたの夢を叶える場所。
少しの期間寒さに耐えて弱音は吐かないでください。
春はすぐそこです。
本日はご搭乗くださり、ありがとうございました。
やり直したいと思ったときは、またいつでもご搭乗ください。
Good Luck!
私もいつか乗りたいな。
返信削除いつでも乗れるよ。どこ行きでもね。ただ到着するまでのフライト時間は長いものです。
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